【教材 書道】墨は人間と同じで成長するもの  


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【教材 書道】墨は人間と同じで成長するもの  

知るほどに楽しくなる墨

 

 

   文房四宝

毛筆による書道の場合 硯・筆・紙・墨が 最低限必要な用具となります。これを 文房四宝といいます。

墨が固形の場合は水が必要となり、また下敷きも多用されています。

 

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墨=インクです。

植物油や石油、松などのすすを にかわで固め、保存性を高めたものが市販されています。すすを植物油や石油うから採ったものを「油煙墨」 松から採ったものを「松煙墨」といいます。

また液体として墨汁も多く使われています。

 

    

 

 

 

墨の歴史

墨は中国で生まれました。

漢時代の墳墓からは 墨書きされた木簡、竹簡が多数発見されており、さらに文献「東宮故事」には、墨についての記述が見え、墨の紀元が相当古いことがうかがえます。

日本では「日本書記」に初めて中国の墨について記された部分があり、奈良時代に国産の墨が製造されていたことを「大宝律令」が伝えています。奈良時代に製造されていた墨は松煙墨で、その後鎌倉時代に南都油煙墨、いわゆる奈良墨の製造が始まりました。

江戸時代に入り各地で製造されるようになりましたが、実績のある奈良に優秀な職人が集まったため 奈良の伝統産業として受け継がれ、今日に至っているのです。

 

 

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墨の成長

墨は古いほど良いといわれます。確かにふるくなるほど良くなります。

人の成長と同じように、幼年、少年、青年、壮年、老年期と成長し、変化するのです。

この成長過程も墨の大小、厚み、保管場所によって違いが生じます。

保管の仕方によっては 成長が止まってしますこともあります。

 

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 墨の保存方法

墨は日々の気候条件により絶えず変化しております。墨は生きているのです。

湿気の多い日は水分を取り入れ、乾燥し晴れた日は水分を放出し、自然環境に順応して墨は生き続け成長しています。

しかし温度、湿度の急激な変化であるところ、直射日光、湿気の多いところ、冷暖房機の前などは好みません。

四季の影響の少ないところ、たとえば土蔵のようなところが一番よいのですがすべての家庭にあるとは限りません。

したがってよく似たところは引きだしの中、タンスの中で直射日光、湿気の少ないところがいいのです。

 

 

 

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